ホットシート

by ヘリーン・J・内田

“ホットシート” クエッション

TEEN TOPICS
  1. Friends
  2. Family
  3. School
  4. Self-image

アメリカの青春文学の第一人者、Judy Blumeによると、ティーンエージャーが関心を寄せるトピックのベスト4は、友人、家族、学校、そして自己イメージです。(できれば、趣味もその中に入 れたいと私は思います。)日本でも同じことが言えると思います。にもかかわらず、中高生が教わっている英語には、実際こういったトピックとどれほど関わり のあるものになっているでしょうか。あまりにも縁がなさ過ぎるように感じます。次にご紹介するのは、ティーンエージャー同士で互いに質問したり、答えたり しながら好きなことについて自然に話せるようになるアクティビティーです。

私の観察によれば、思春期の子供というのは、先生とではなく子供同士で話をしたがるものです。それならば、この特性を生かして英語を話すアクティビティーにしてしまえばいいのではないでしょうか。

“ホットシート” メソッド

hotseat.gif中央の”ホットシート”に一人座り、残りの生徒は、その子を囲むようにしては円を描いて立ちます。みんなは一人ずつ“ホットシート”に座っている生徒に、 友人、家族、学校、本人、あるいは趣味について何か質問をしなければなりません。一旦生徒が質問をし、“ホットシート”の生徒が答えると、質問した生徒は 自分の席に座ることができます。こうして、全員が自分の席に着くまで続けます。先生は進行係り、つまり、生徒を励ましたり、訂正したり、助け船を出したり するだけです。(私は、いつも生徒達の後ろに座り、生徒に恐怖心を与えることはなく、むしろ生徒達は楽しんでいるようです。質問例としては、次のようなも のがあげられます。 When’s your birthday? What time do you wake up each day? What’s your favorite fruit? Do you like your school? How many people are there in your family? What kind of music do you like? How tall are you? 生徒達が全員質問を終えて、まだ時間がある場合は、別の生徒を“ホットシート”に座らせてもいいでしょう。このアクティビティーはとてもうまくいくので、 全員が“ホットシート”に一回ずつ座るまで続けるよう生徒達に言い渡すことがあります。その間、教室から出てコーヒーでも飲み、5分か10分して教室に 戻ってみると、生徒達が互いに英語で話しているのです。本当にうまくいきます。但し、次の点は守るようにしなければなりません。

  1. 生徒達に何を要求しているか、はっきりさせること。
  2. 質問の仕方、答え方をきちんと教えること。
  3. あなたが生徒を尊重し、先生がいなくても自分達できちんとできると信じていることをわからせること。
  4. 生徒同士のやり取りを見て、驚きを表すこと。
  5. 初歩的な質問のやり取りをマスターしたら、さらに上の段階へ進めること。
  6. あなた自身は、潤滑油のような役割であり、助言者にすぎないということを覚えておいて下さい。こちらから必要なものさえ渡してあげれば、生徒は自分でそれを実行することができます!彼らはできるのです!

The ABC’s of a Good Teacher

 by ヘリーン・J・内田

  1. 生徒をあるがままに受け入れましょう。
  2. 生徒の潜在能力を信じましょう。
  3. 生徒一人一人の状況に考慮しましょう。
  4. 授業中は生徒に専念しましょう。
  5. あなた自身が自分の先生に求めたように、生徒と共感できるようになりましょう。
  6. 個々のアクティビティー、一人一人の生徒が世界で一番大切なものであるかのように集中して取り組みましょう。
  7. 一生懸命やればクラスで良い結果が残せると生徒に保証してあげましょう。
  8. 全員の手助けをしましょう。あなたが生徒の一番のファンであることをわからせましょう。
  9. あなたと生徒、生徒同士の間の積極的なインターラクションを持つようにしましょう。
  10. たまには冗談も言ってみましょう。
  11. 授業内容に好奇心、興味を持たせるようにしましょう。
  12. 生徒や、あなたの授業に対する彼らの反応から学びましょう。
  13. 最高の生徒になるよう、生徒にモチベーションを与えましょう。
  14. 授業で積極的に学ぶことを体験させて生徒を育てましょう。
  15. 勉強の遅れている生徒、態度の悪い生徒、人気のない生徒に心を開きましょう。
  16. 自分が説くことを実践しましょう。
  17. 時々自問自答をしてみましょう。
  18. できるだけ早く全員の名前を覚えましょう。
  19. 服の着こなし、教え方、行動、人との接し方をとおして、手本となりましょう。
  20. みんなと平等に接しましょう。
  21. 一人一人の子どものことをできる限り理解するようにつとめ、理解されるよりも理解することの方が重要であることを覚えておきましょう。
  22. 生徒が成功している姿を思い浮かべましょう。
  23. 自分が信じることのために精一杯がんばりましょう。
  24. 一人一人の生徒に大きな期待を持ちましょう。
  25. 自分の範疇にない事態に関しては引き下がりましょう。
  26. 極力熱心でいましょう。教鞭をとるというのは気高い職業であり、その中心には熱心さがなければなりません。

癌病棟の英語

by ヘリーン・J・内田

“Each time I go, it is such an enjoyable experience. And while, the children are not always in the best state of health, they always try their hardest. And to see them improving all the time really does put a smile on my face. I just hope they get as much joy out of it as I do.”

— Brooke Jones


I teach English, as a volunteer, once a week to children aged from 2-15 at the Cancer Center here in Fukuoka. Of course, since they are cancer patients, they have good days and bad days in terms of discomfort. On their good days they attend my class.

The patients are not as energetic as healthy children, so we do not move around at all. Instead we sit on mats and huddle around a low table in their recreation room. The younger children often sit on their mother’s laps.

We put puzzles together, respond to flash cards in English and play ABC Bingo. Each child plays with relish, but the children are not competitive.

The junior high students are very patient and helpful with the younger children. Very often, they will hand the winning card or last puzzle piece to a preschool student out of sheer kindness. The group almost always functions as a family.

The children all have a good attention span and are as sharp mentally as healthy children.

I read one picture book each week. The children all peer at the pages as I read and chuckle at the funny parts. They especially like Clifford the Big Red Dog, Carl stories and pop-out-books.

An Australian high school exchange student, Brooke Jones, (who hopes to become a pediatrician when she grows up) accompanies me on the days she can leave her school early. She plays with the younger children.

These precious people have taught me many things about kindness, patience and beauty. When I look into their eyes, I can see the beauty of youth in all its splendor. I find myself looking forward to my weekly visit.

I encourage you to think about making a difference in your own community. Please visit your local hospital and see if you can initiate your own program in your own way.

I promise you that you will receive more than you give.

教師は庭師

 by ヘリーン・J・内田

教室は庭、生徒は苗木、そして教師は庭師だと信じています。庭に足を踏み入れる度に、生徒が大きく、たくましく成長し、自然の輝きを放つよう栄養のある様 々なアクティビティーを取り入れ、活用するのが教師の責任です。どんなに水や太陽を浴びようとも、苗木は一個ずつ別々で、それぞれのペースで成長します。 全く同じものはひとつもないのです。ですから教師は辛抱強く見守らなければなりません。早咲きのものもあれば、遅咲きのものもあります。特別な注意を払っ てやる必要のあるものもあれば、自分の野性的な意志で育つものもあります。そして、たまには成長すること自体を拒むものもあります。

しかし、これだけは確かです。種を植えなければ、何も育ちません。私は自分の庭に咲く花と特に変わりはありません。長年にわたり、多くの子どもとその親た ちが私を信頼してくれました。そのお陰で私には自尊心が芽生えました。そして今、世界中に飛び散った私の庭の花たちを誇りに思っています。私は庭師、私は 教師です。それですべてが決まりました。

カリキュラムの構築

by ヘリーン・J・内田

経験の浅い先生は、果たしてこれから始まるクラスのカリキュラムをたてられるようになるのだろうか、と悩むものです。どうもカリキュラムという言葉には、 初心者からすればとても手には負えないと恐れをなしてしまうような、学術的専門知識を要するものの響きがあるようです。しかし、これは全くの誤解です。カ リキュラムは何も怖い物ではありません。生徒の目的とする言語に対する理解、会話、読み書き、そして経験が、継続的に伸びるようにするための年間計画で す。毎日のレッスン内容を膨らませるための基礎、骨組です。しかし何よりも、それは、先生がより優秀な先生になるのをサポートするためのツールです。

カリキュラムを書くのは、アウトラインを書くようなものです。たいていの先生は、年間カリキュラムを月毎に進めて行きます。日本では学年が4月に始まるの で、カリキュラムもそこから始めると良いです。この月に教えたいコンセプトをリスト・アップし、休みの日を考慮しながら、その月の授業回数で割って、1回 のレッスン内容を決めます。5月分、そして翌年の3月分までを同様に進めて行きます。それが済むと、今度は自分がカバーしようと計画したコンセプトの見直 しをします。それらは難易度順になっているでしょうか。なっていなければ、そうなるように修正をしましょう。コンセプトは生徒中心になっているでしょう か。なっているべきです。名前、年齢、誕生日、学年、好きな色やスポーツなど、子供が自分のこととして考えられるようなことがらにするのが望ましいです。 またコンセプトは、子どもが自分の身近な世界をどう分類しているかに合わせましょう。たとえば、小さいこどもはアルファベット、数、色、動物、ボディー パーツ、果物、乗り物、食べ物などの名前を言うのに関心があります。

子ども用のテキストを使用する場合は、上記の点を取り入れながら、テキストの内容に基づいたカリキュラム作りをすることができます。なんと言っても、テキ ストの著者は子ども向きの学習構想を理解し、順序立てるプロなのですから。カリキュラム・サポートとしてどうぞテキストに頼ってください。

毎月のアウトラインは是非記録しておいてください。そうすれば、学年末にその記録をもとにカリキュラムの修正をすることができます。二年目は修正されたカ リキュラムをもとに新しいクラスを進めればよいのです。そしてそれは今後のクラスのためにどんどん発展させられます。毎年楽になっていきます。あなたもク ラスも、年齢と経験を重ねる度にどんどん良くなっていきますよ。

お互いを尊重することこそが教えることの核心

by ヘリーン・J・内田

私は来日前から既にベテランの英語教師でしたが、柔道との出会い、そして日本のEFLの生徒たちを教えることによって、私の教授チュ法はめざましい展開を 見せることになりました。今では、クラスにおける最も重要な要素は、尊重する、という発想が基調になっていると迷わず言えます。これを教えてくれた柔道と 日本の最初の生徒たちに感謝しています。

早稲田大学の柔道場で内田壮平から最初に柔道を教わったとき、彼は言いました。「柔道は一人ではできません。相手が必要です。」また、柔道は一人ではでき ないので、相手を尊重しなければならないとも言いました。本質的に、柔道とは相手がいるからこそできるのだ、ということです。自分よりも相手の方が強けれ ば、相手から学びます。もし相手の方が弱ければ、強い方が弱い相手を助けてあげます。これは、非常に独立心の強かった私にとって、意外な事実でした。それ までは協力することや、ギブ・アンド・テイクといった発想をほとんど持ったことがありませんでした。柔道への適合(黒帯を取得するまでになりました)、国 際結婚、そして日本における英語教育者としての道という意味で、この哲学は私の人生を変えました。

生徒たちは一人で英語を話すことはできません。相手が必要です。ですから私たちのカリキュラム、授業、レッスンは全て二人のやりとりが中心になるよう組ま れています。柔道と同様、クラスではウォーム・アップ、試行錯誤のチャレンジ、クエスチョン・アンサー・ダイアログをパートナーと繰り返し練習に励むよう 勧めています。私たちは、生徒が互いに英語を経験できるようなアクティビティー編成をしなければならないと信じています。私たちが言うまでもなく、生徒た ちはたった一人ではこういう楽しいアクティビティーはできない、即ち、相手を尊重しなければならない、ということが本質に分かっているようです。

尊重するというのは勝ち対勝ちの状態です。私が先生としてまずしなければならないのは、生徒たちに分かるように彼らを尊重することです。私が生徒を尊重す れば、鏡のように彼らはその尊重を私に反射させてくるでしょう。そして、一旦その関係が確立されれば、彼らはほぼ間違いなく互いを、勉強の内容、そして最 終的には自分自身を尊重するようになるでしょう。

そして、これは私が英語を教える際のゴールです ― 生徒たちが他の人に英語で話しかけるという戦略的一歩を踏み出すために必要な、自己尊重と自信の種を植えること。つまりはそういうことではないでしょうか。

クラスで一番重要な要素は尊重することだと思います。それが欠如していたのでは、本当の勉強はあり得ないと思います。

Your Students are Your Best Teachers

by ヘリーン・J・内田

20年前、ギリシャのアテネで長男が生まれた時、私は「いったいどうしたらいいの。母親になるってどういうことなのか何もわからない。」と思いました。外 国にいた私には、アドヴァイスをしてくれる友人も家族も誰もいませんでした。しかしおもしろいことに、どうやって面倒を見ればよいのかは、生まれたその日 から息子が教えてくれたのでした。何を必要としているのか、どうすれば嬉しいのか、私はその子を見ていて合図が出ているのがわかりました。私が母親として 成功したとすれば、それは息子というすばらしい先生に恵まれたからです。

日本で英語を教えるのも同じことだと思います。どんな先生も最初は初心者です。本やニューズレターを読み、セミナーやワークショップに参加して技術を向上 させ、ノウハウを広げることはできます。しかし、成功したかどうかを最終的に決めるのは教室における生徒たちとの関係です。だからこそ、生徒があなたの授 業、アクティビティー、教授法にどう反応するかを観察することが、あなたの教え方を改善する為にいかに重要かを強調したいのです。要するに、今もこれから 先も、生徒があなたにとって一番の先生である可能性が非常に高いわけです。

英語の先生としてどれぐらい成功しているかを判断するのに、授業時間中、生徒がどれぐらい英語で話しているかに着目するのもひとつの方法だと思います。先 生が授業の25%、生徒が75%の時間、英語を話しているのが理想的な状況だと考えています。何も完璧な英語を話す必要も、フル・センテンスで話す必要も ありません。ABCや数、ボディー・パーツや色、部屋の中にあるもの、曜日、12ヶ月、自己紹介、Q&Aなどをみんなでしていれば良いのです。所 詮、先生が楽器を演奏するのを見てその楽器が弾けるようになるわけでもありませんし、コーチが何かのスポーツをしているのを見てそのやり方を身に付けるわ けでもありません。人は実際にやること、参加し、成功するまで試行錯誤を繰り返すことによってものごとを学ぶのです。

授業中、日本語を頻繁に使う先生も、 英語を使いすぎる先生も、英語を経験するチャンスを生徒から奪っていると思います。生徒が自分自身、そしてあなたにも一番満足するのは、英語を話すような アクティビティーを工夫してあげた時です。私は次の三つの理由から、ペアワークこそがESLの理想的なアクティビティーだと考えています。まず、英語を話 すにはパートナーが欠かせないということを理解できること、英語を話す経験が積めること、そして、教師は生徒達の様子を観察しながらどのアクティビティー が効果的であるかを考える機会を得られるということです。

生徒たちは英語を話していますか。もし話していれば、あなたは正しいことをしているという証拠です!より良い先生になるために生徒から学びましょう!

児童英語を教える有能な先生のための12の心得

by ヘリーン・J・内田

  1. 授業の初日にクラスのルールを明確にしましょう。このルールは公平で一慣性のあるものでなければなりません。
  2. 生徒の名前は最初に会った日に覚えるよう心掛けましょう。また、生徒同志にもお互いの名前を覚えるよう勧め、授業中はできるだけ生徒に名前で呼びかけるよ うにしましょう。例えば、生徒と話している時、黒板に文を書いている時、何かをしてもらう時、TPR実習の時、そしてノートや練習帳等を後ろへ順に送り返 す時等。
  3. 何をすれば良いかを態度で示しましょう。説明はせず、態度や仕草で表現し、それになりきるようにして下さい。そうすれば生徒は自然について来ます。英語に必要なのは、説明ではなく、体験することです。
  4. 授業の度に生徒との間の信頼関係を深めるようにしましょう。英語で間違いをおかしても決して恥ずかしくないのだということを、貴方の態度や行動を通して生徒に伝えることが大切です。但し、授業中の日本語は絶対に禁物ですから、これだけは厳しく注意しましょう。
  5. 生徒に対して誉めたり、ちょっとがっかりしたりといった反応は、アイ・コンタクト (eye contact)で表わして下さい。
  6. 判りやすいフォーマットに従い、一慣性があり、且つ計画的な授業を十分に準備することにより、生徒が安心して授業を受けられるようにしましょう。生徒たちは次にどんなことをするのか予想がつけば、自信にもつながって行くものです。
  7. 生徒が互いに、或いは、貴方と英語で交流を持つようなことがあれば、いつでも喜びと驚きの反応を示しましょう。
  8. 生徒が英語を話せば、通じたことを伝え、”よくやった!”と誉めてあげましょう。
  9. 子供たちに敬意を表わし、(生徒たちは十分それに値するのですから)時には、先生の役をしてもらいましょう。
  10. 英語を生徒の自尊心を盛り立てる為の道具として活用しましょう。
  11. 生徒の親になろうとするのではなく、”先生”であることに徹しましょう。
  12. 生徒を通して、自分の子供時代を思い起こしましょう。

小学生に英語を教えるための3つのヒント

by ヘリーン・J・内田

  1. エンタテイナー(芸人)にならないようにしましょう。
    エンタテイナー(芸人)にならなければならないと感じる必要は全くありません。これは管理者だろうと、教師だろうと皆最初に犯す誤りです。(文部科学省も 同様です。)確かに歌やダンスはカリキュラム上重要な役割を果たしますが、決して中心的な要素ではありません。歌やダンスだけに力を入れると、3つの問題 が起きます。第一に、生徒たちは常に楽しませてもらうことを期待するようになるでしょう。第二に、あなた自身が疲れきってしまいます。そして第三に、子ど もたちに、英語イコール歌やダンスという英語についての誤った情報を与えることになってしまいます。外国人に出会ったら、子どもたちはコミュニケーション をとろうとすべきなのでしょうか、それともいきなり歌ったり踊ったりすればいいのでしょうか。
  2. 授業時間の75%は生徒が話しているようでなければなりません。

    授業時間の75%は生徒たちが主体となり互いに英語で話せるように、興味深く、楽しいアクティビティーや練習問題を工夫して作りましょう。完璧な英文を話す必要はありません。

    与えられたミニ・チャレンジをマスターするように努力すればよいのです。ABCを言ったり、数を数えたり、曜日を言ったり、自己紹介をしたり、簡単な英語 の対句による質問/答えの練習などでいいのです。(Can you ski? Yes, I can. Do you like snakes? No, I don’t.)授業時間の75%を生徒が話すようにすることには、次の3つの利点があります。一つ、実際に英語を話すという経験ができます。二つ、先生に 英語を聞いてもらおうと思わず、クラスの誰とでも自由に話すようになります。そして三つ、先生は生徒が実際に英語を使っている姿を観察することができま す。

  3. 説明は要りません。そのままやれば良いのです!
    プレゼンテーションなどをすると、よく「クラスでは英語しか使わないようにすると、生徒に何かの説明をする時はどうするのですか。」と聞かれます。答えは 簡単です。私は説明は一切しないのです。実際にやるだけです。説明して何になるのでしょうか。一度説明をすると、それは日本語を話すきっかけになってしま うのです。私たちを信頼し、言われたとおりにするという点で、子どもたちは本当にすばらしいと思います。ですから、黙ってアクティビティーをしてみてくだ さい。あなたと同じようにしようとするうちに、子どもたちは大きく飛躍することになるでしょう。

規律の円

by ヘリーン・J・内田

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ニューヨーク州ブレントウッドで教鞭をとっていた頃、生徒の多くは、悪名高き不良少年たちでした。私は、彼らに好き勝手にされて被害を被るよりも、まず初 日にルールをしっかり伝えようと決心し、次のようにしました。黒板に円を描き、まずその内側に、やってもよいことをリストアップしました。例えば、1回だ けクラスに遅刻すること、1回だけ宿題を忘れること、手を上げずに発言すること、等など。そして、円の外側には絶対にしてはいけないことを書きました。先 生や仲間に失礼な態度をとること、発言中の人の邪魔をすること、他の生徒を馬鹿にすること、いじめ等など。円の内側外側を使った概念は、ものごとをはっき りさせるのに役立ちました。それから生徒たちに質問はないかと尋ねました。何人かが質問をし、私は真剣にそれらに答えました。これから先の一年間の雰囲気 がこれで決まると思ったので、私はこのプレゼンテーションに全神経を集中させました。そして、その通りになったのです。初めからルールがはっきりしていた おかげで、生徒はやって良いことと悪いことで迷うことがなかったのです。

生徒たちとは楽しい一年を過ごせました。そして、たまに円の外側に書かれたことをする生徒が出ても、違反者に対してルールを思い出させ、注意を促すのは私 ではなく、他の生徒でした。そして、どんどん脱線してしまわないようにしてくれたのです。他の先生から羨ましがられていたのは事実です。生徒たちはどうし て私のクラスでだけ態度がよかったのでしょうか。答は簡単です。初日に円を使った説明で、ルールをはっきり示したからです。

あなたが日本人なら、学年の初めにこうした説明を日本語ですることを強く勧めます。英語のネイティブ・スピーカーなら、何かが起きるたびに、例をあげなが ら少しずつ説明していくしかないでしょう。この点では日本人の先生の方が有利です。しかし少し時間はかかりますが、外国人の先生にもできることです。

よりよい教室である様に

by ヘリーン・J・内田

教室は生徒を温かく迎え入れる場でなければなりません。そこには「第二の我が家」のような雰囲気が求められます。ドアには生徒たちを招き入れるようなもの が置かれ、教室には部屋から出たくないと思わせるような要素があり、そこにいるのが楽しく、ずっとそこに残っていたくなるような本質的なものがなければな りません。

もちろん、人的要因が何よりも大切です。つまり、生徒が自分自身、先生そしてクラスメートのことをどう思っているかということです。しかしそういった人的要因が、英語を経験するときにどういう環境にあるか、ということもまた重要です。

生徒を歓迎するような教室を作るために、あなたはどんな工夫をしてきましたか。ウォーミング・アップで使えるよう、壁にポスターをかけていますか。日光が 差し込むような窓はありますか。天候や季節についての質問をするときには、窓は非常に役に立ちます。外を見さえすれば良いのですから!生徒の入、退室時に 音楽をかけられるようCDプレーヤーやカセットデッキを置いていますか。そうすることによって、ここは英語圏であり、生徒はみんなお客様なのだということ を、暗黙の内に伝えていることになると気づいていますか。一般的に人は音楽のムードに順応するものなので、音楽的な環境をを作り上げることによって、その 場のオーナーにだってなれるのです。窓際には植物、机には花を飾っていますか。どんな教室でも、ちょっとした美の工夫で、やさしさと温かさが加わります。

黒板やホワイトボードは清潔を保ち、生徒全員から見やすい位置にありますか。生徒が自分の名前や簡単な問題の答えを書いたりできるよう、生徒専用の黒板を 置いていますか。生徒が黒板やホワイトボードに書くのが大好きだということに気づいていますか。彼らのそういう気持ちを上手く利用するのです!

生徒にとっては楽しい空間であり、ポジティブな学習経験を助長する跳躍台となり、且つあなたと生徒との関係を反映する場としての教室を演出する○○先生であるあなたは、その演出家なのです。

先生の存在感

by ヘリーン・J・内田

信じられないような話ですが、以前リトル・アメリカで教えていた先生の一人が映画、「マトリックス」に出演しているのです。オーストラリア出身の彼はジェレミー・ボールといい、映画ではちょっとしたシーンに出ています。

私はジェレミーから“存在感”というものを学びました。10年程前、主人がはじめて県議選に出馬を決めた頃、選挙戦に向けての決起集会が開かれました。約 400人のお客様が招かれ、リトル・アメリカのスタッフも支持を表明するために出席しました。冒頭の幾つかのスピーチが一段落し、出席者たちがビュッフェ で食事をとりはじめると、私は皆さんにスタッフを紹介することになりました。私はやや緊張しながら、一生懸命日本語で挨拶をしました。出席者たちは私の話 よりも食べ物の方に興味をもっていたようで、ほとんど誰からも注目されませんでした。それからスタッフを紹介し、それぞれが一言ずつ挨拶すると、お客様た ちからは礼儀正しく、拍手が起こりました。ジェレミーの番になると、彼はマイクのところで足を広げ、背筋を伸ばし、手を後ろで組んで、胸を突き出して立ち ました。彼はゆっくり息を吸い込むと、これから何か大変なことを言うぞと言わんばかりにスーと息を吐き出しました。場内はしーんと静まり返り、これから何 を言うのか、何をするのかと一同(400人全員)が注目しました。場内は完璧に彼の手中にあるかのようでした。結局彼は自分の名前、出身地を述べた後、愛 想良く、「よろしく。」と言っただけでした。しかし、出席者たちはまるで彼のとりこになったかのようでした。彼の番が終わると一同はおしゃべりと食事に戻 りました。それだけのことでしたが、その一件は私に強烈な印象を残しました。彼にはどうしてあのようなことができたのでしょう。それは“存在感”でした。 彼は人々を見渡し、どういう人たちかを自分なりに捉え、話しかけ、そして彼らの心を勝ち取ったのです。

そのジェレミーがメジャーな映画で役をもらったと知っても驚きではありませんでした。福岡で教えているときでも、彼は常に観衆を魅了していました。生徒は みんな彼に憧れていました。彼が教室に入ると、ちょっと間があり、それから沈黙が続きました。そして演奏家たちの注意を喚起しようと指揮棒を上げんとして いる指揮者のようにクラスを見渡し、それから授業を始めるのでした。たとえ授業の準備ができていない時でも、彼はいつもみんなの興味を引き付けていまし た。

みなさんもどうかご自分の“存在感”について考え、それを開発して生徒の心を捉え、勝ち取れるよう駆使してみてください。そして、是非マトリックスをご覧になって、ジェレミー・ボールを探してください。

Classroom Logistics and Atmosphere

by ヘリーン・J・内田

あなたの教室は生徒を温かく迎え入れる場となっていますか?

次の項目はいずれも、生徒が、学校であれ自宅であれ、教室で“アットホーム“な気持ちになり、歓迎されていると感じるのに役立つポジティブなアイテムばか りです。また、授業の流れをスムーズにするために、常時手元に置いておきたいものも挙げてみました。あなたは、この内のいくつを活用していますか。

NECESSARY ITEMS PURPOSE
Teacher chalkboard or white boards/erasers for grammar points, examples
Student chalkboard or white boards/erasers for students to write names or grammar points
Desks or tables chairs, stools for sitting or writing
Observer’s seat(s) for observer to watch class
Chalk, white board markers (different colors) for blackboard/white board
Waste paper basket for garbage
Scotch tape for dictionary words or workbooks
Glue for dictionary words or workbooks
Scissors for workbooks
Extra pencils and erasers for students who forget or observers
Red pens for teacher to correct workbooks, notebooks
Color pencils for students’ workbooks
Stars and stickers for perfect homework assignments
Clock as a reference or teaching tool
Calendar as a reference or teaching tool
Tissues for running noses!
Thermometer if a student is sick
English to Japanese dictionary as a reference
Japanese to English dictionary as a reference
English to English dictionary as a reference
Extra notebooks or paper for students or observers
Pencil sharpener for pencils and color pencils

 

ATMOSPHERE ITEMS PURPOSE
Posters (ABC Fun, Daily English, One World) for decoration, reference, warm-up resource
CD or tape recorder, English music recordings for background music, welcome and departure
Vase of fresh flowers for a touch of nature
Plants for a touch of nature
Floor mat for games on the floor
Flag(s) for decoration
Globe for reference or warm-ups
Bulletin board with pictures of students to give students recognition
Bulletin board with samples of students’ writing to give students recognition
Music box background music for workbook completion
Puzzles student activity
Flash cards student activity
Color chips rewarding students who answer
Games student activity
Newspapers, magazines, catalogs outside English reading for students
Musical instrument (guitar, flute, electric organ) for singing in English
Scratch paper to send notes to office
Learning centers and bulletin board exhibits for theme (birthdays, holidays) presentations
Mirror to brighten up the room

Lobby: video, chairs, benches, toys for youngsters, homework chair/desk, photo albums of your school, tissue, English picture books, suggestion box, information on your school.

 

座席の配置

by ヘリーン・J・内田

従来型

先生がほとんど一方的に話し/講義する。生徒は通常受身、消極的である。授業における潜在的意識は私(先生)と彼ら(生徒)ということになる。両者の間に は目に見えない壁がある。生徒はそれぞれ自分の机を与えられている。先生は流れに乗る為に教室の中をぐるぐる歩き回らねばならず、生徒が個人的にみてもら う為には、教壇まで行って順番待ちをしなければならない。(25人〜50人) seating1.gif

半円型

先生が中央に座り、グループ内の会話の調整をはかる。生徒は机を持たない。先生は生徒と“一緒”にいて、流れの中にいる。この環境ではペーパーワークはできない。(2人〜16人) seating2.gif

バタフライ型

生徒は2つの大きな机に分かれて座る。先生はその間に座る。先生は宿題のチェックをしたり、歩き回ってノートの添削をしたりできる。生徒は隣同士、或いは向かいの人とペアワークをすることができる。(2人〜14人) seating3.gif

The Four F’s

by ヘリーン・J・内田

私は、アメリカ、ギリシャ、そして日本の学校で英語を教えてきましたが、その成功の秘訣をみなさんと分かち合えることを嬉しく思います。この公式には本当 に自信がありますので、教科に関わらず、どんなクラスでもきっとうまくいくと敢えて言いたいと思います。数年間は試行錯誤の繰り返しでしたが、現在はかな り洗練されたものになっています。

生徒をバランス良く組織して、教室内にこれから勉強しようという積極的な雰囲気を作り出すには四つの基本的要素が必要となります。これらの要素は全て F から始まっているところから私はそれらを「四つの F 」と呼んでいます。

四つの F は Friendly (親しみをこめて)、Firm(堅実に)、Fair(公平に)、そして Focused (集中して)です。先生が friendly なだけでは生徒はそれにつけこむでしょうし、firm なだけでは、その厳しさを不快に思うでしょう。先生が fair なだけではクラスに変化とパンチが欠けるでしょうし、focused なだけでは生徒が興味を失ってしまうでしょう。しかし、先生が friendliness, firmness, fairness と being focused のバランスをうまくとることができれば、教室はポジティブな経験を生み出すような雰囲気になります。また、生徒は先生、仲間、そして教科そのものに惹かれ るようになるでしょう。

さて、これらの点を生徒に明白にするにはどうすればよいかを探るのが先生であるあなたの仕事です。彼らの母国語で話せば、学年の始めにオリエンテーション を行い、教室内でのルールの説明、どんな例外は認められるか、あなたの期待は何かなどについて話ことができます。しかし、生徒と母国語で話せない場合は、 あなたの期待するところを生徒に分かってもらえるよう何らかの方法を生み出さなければなりません。それには、これらの四つの F を授業に取り入れ、示すことです。

例えば、生徒と始め、終わりの挨拶を交わす時は friendly に接します。授業中の日本語は認めない、あるいは、自分の前では礼儀正しくする、という点に関しては firm な態度をとります。クラスに来ている時の生徒は、あなたのテリトリー内のお客様なのですから。生徒に鉛筆、辞書、セロハンテープなどを貸してあげるとき、 自分の物には責任を持ち、次回からは準備してくるよう教えることによって、 fairness とはどういうものかを実例をもって示すようにします。そして、決まったテンポで教えたり、全員が参加できるように工夫したり、どんなアクティビティーも ちょうど生徒がそれをこなせるだけの時間を与えるなどして focused でいられます。あなたが教えているときは注意を払うように主張し、また、生徒が自分の力を発揮できるよう、あなたも彼等に注目してあげましょう。

これら四つの F のバランスのとれたコンビネーションこそ、教室で良い経験を生み出す基礎です。それはまた五番目の秘密の F、fullfillment (満足感)へのドアを開いてくれるでしょう。

何か見落としていませんか?

by ヘリーン・J・内田

生徒の成功をより確実にするにはどうすればよいか、先生たちはよく問題にします。生徒の成功と授業の質を決定づける最も大切な要因の一つに、クラス及び学校の全般的な環境のあり方があげられます。次に紹介するのは、生徒の成功を導く為に努力を向けるべき6つの点です。

物理的な安全面:教室の中は生徒が怪我等しないよう整理整頓されていますか。幼児を扱う場合、机は角で怪我をしないような配置になっているか、(水の入っ たやかんをのせた)石油ストーブは人の通り道に置かれていないかなどという点です。もっと年長の生徒の場合は、教室が安全で居心地の良い場所となっている か、ということです。

安心感:生徒一人一人が、あなたを恐れることなく、頼りにできる理解者とみなし、他の生徒の前で恥をかかされるようなことはないと考えていますか。(人前では誉めてあげる、そして、建設的な批判が必要な時は個人的にするというのが良い方法でしょう。)

意識の一致:生徒はあなたのクラス又は学校に入って良かったと思っていますか。あなた及びあなたが象徴するものとぴったり来ると感じていますか。あなたに親しみをもっていますか。

協力の精神:生徒はあなたのグループの一員であると実感し、あなたの生徒、学校の会員であることを誇りに思っていますか。生徒の家族もまた、そのように感じていますか。

自信:あなたの英語の授業を受けることで、生徒は自信をつけていますか。あなたは生徒の長所を見出し、それを認識していることを生徒自身に伝えていますか。英語を自信をつける媒体として使っていますか。

使命感/方向性:生徒には英語を勉強することのより大きな意味が見えていますか。あなたのクラスで一緒に英語を勉強することによって、自分の経験を広げる ことができると個々の生徒に感じてほしいのです;つまり、この教科には意味とメッセージがあるのです。そして、英語の理解を通して、世界中の人たちとコ ミュニケーションがとれるようになり、互いに理解し、楽しく交わることができるようになるでしょう。

以上の概念(教えるにあたってのその解釈ではなく)は合衆国で放映されたOprah Winfreyというテレビ番組で取上げられたものです。原作者は不明です。

15 Faithful Promises

by ヘリーン・J・内田

  1. どんなレベルの生徒でも尊重します。私が彼等を尊重すれば、彼等も自然に、私、仲間、そして自分自身に対してそれを反映させてくれるでしょう。
  2. クラスの準備は必ずしますが、授業の流れ、或いは生徒のエネルギー、必要に応じて内容を変えるゆとりを持ちます。
  3. クラスはそれぞれ異なるということを覚えておきます。ひとつのクラスでうまくいったからといって、別のクラスでも成功するとは限りません。
  4. 生徒と接する時は、firm (堅実に)、friendly(親しみを込めて)、fair(公平に)、focused(集中して)であるよう心掛けます。
  5. レッスン毎のチャレンジに生徒自身が責任を持って取り組むように促し、指導します。
  6. 生徒が自主的で自信を持った人間になるためのツールとして英語を役立てます。
  7. 次のようなメッセージを込めて英語を教えます。生徒は、私、客人、相互に礼儀正しく接するべきです。礼儀正しさは、礼儀正しさを招きます。
  8. レッスンの度に生徒が特別な出会いをしたと感じられるよう、ポジティブな経験を織り込むようにします。
  9. 生徒自身がクラス、勉強、進度、そして人間関係に責任を持つよう促します。
  10. 誉める時は力強く、批評する時は優しくします。
  11. 生徒を指したり、ジェスチャーを使ったり、指示したり、笑ったり、反応したり、生徒が話している時は耳を傾けたり、彼等の言ったことについて考えたり、そ して、純粋に彼等の存在そのものや、感じていることに応えるなどの合図を出すことによって、生徒との関係を保つようにします。
  12. 生徒が話すことには心から興味を示すようにします。家族、クラブ、塾、趣味、休暇、仕事、健康、好きな映画、歌手、意見、苦情、そして夢について聞くようにします。
  13. 新しい教材を研究したり、教育セミナーに参加するなどして、教え方が上達する方法を常に模索します。
  14. 生徒から学びます。彼等を観察し、授業にどう反応するかを見るのは、最も優れた自学自習のトレーニングコースです。
  15. ひとりひとりの生徒が私にとって特別であることを感じてもらえるようにします。本当にそうなのですから。みんな特別なのです。

 

成人を教えるためのアドバイス

by ヘリーン・J・内田

  1. 週毎に積み重ねていけるような簡単で、建設的なレッスン・プランを準備して授業に臨みましょう。
  2. 授業のたびに新しい単語を一つずつ紹介します。単語は例文とともに黒板に書いておきます。生徒にも簡単な例文を作ってくることを宿題として課しましょう。
  3. 授業で成功できるよう、生徒同士助け合えるようにしましょう。
  4. 初心者には以下のようなサバイバル・イングリッシュを教えましょう。 How do you say_____? How do you spell_____? How do you say _____ in English? How do you say _____ in Japanese? What do you say when _____?
  5. 生徒があなたに英語を話すだけでなく、生徒同士互いに英語を話すようなアクティビティーやゲームを工夫しましょう。
  6. 初心者を見下ろすような態度はとらないようにします。このグループこそもっとも大きな可能性を秘めた一番力強いグループなのですから。教え方はあくまでも洗練された方法で磨きましょう。
  7. 中級、上級者が自分たちのレベルに満足してしまうことのないよにしましょう。満足は言語の化石化を招く危険性があります。
  8. 生徒にバースデイ・カードや病気見舞いカードなどを書いてあげましょう。昇進(進級)、海外旅行の際にはお祝いを言ってあげましょう。できるだけ支援や励ましの言葉をかけてあげましょう。
  9. 生徒がクラスから退出するたびに、来たときには持っていなかった何かを持ち帰れるようにしましょう。それは新しい単語、表現、イディオム、カルチャー・ポ イント、あるいは情報かもしれません。あなたのクラスに出るというのは、貯金箱に小銭を入れていくようなものであるべきです。小銭が多ければ多いほど、生 徒は喜びます。
  10. あなたがベテラン、あるいは上級者を助けてきたように、今度は彼らが新しい生徒、英語力の弱い生徒を助けるよう促しましょう。英語は一人だけでは話せません。英語を話す機会をつくるには、お互いが必要なのです。
  11. 上手に教えるためのバロメーターはあなた自身であるということを覚えておきましょう。あなたがクラスを楽しんでいれば、生徒も楽しんでいます。

Taking Care of Attendance

by ヘリーン・J・内田

出欠をとる作業は、クラスをまとめ、これから英語を話す時間だということを生徒達に知らせるとても良い方法です。出欠をとっている時はいつ自分の名前が呼 ばれるかと皆待っているので、自ずから静かになります。また、出欠をとるというのは、互いの名前を覚えさせる巧妙な方法でもあります。週5日を共に過ごす 通常の学校と違い、殆どのプライベートな英会話学校では、色々な地域に住む生徒達が週に1,2度集うだけです。

先生が出欠をとる時は、皆さんも良くご存知のようにファーストネームを名字の前に言いますので、それだけでも外国文化をちょっぴり経験する事になります。 こうやって、生徒達は、ごく自然に英語の名前の呼び方を知るようになります。また、出席の場合、「はい。」の直訳である “Yes.” ではなく、”Here.” と答えるよう教えましょう。また、お友達が欠席している場合は、クラス全員で “He is absent.” または “She is absent.” と答えるようにすると、スピーキング・モードに入りやすくなります。それに加えて、He と She の違いも自然に分かるようになってきます。

出欠のとり方には色々方法があります。初級クラスの場合は上に紹介した方法をとるのが良いでしょう。少しレベルが上がれば、名前を呼んでから “How are you?” と話かけ、生徒に “I’m fine, thank you.” と答えさせることも出来ます。

レベルの高いクラスでは、”How old are you?”、”When’s your birthday?”、”What’s your favorite color?” などの質問をし、生徒が答えるという方法もあります。この間、ほかの生徒達はこのやりとりを聞いています。

さらにレベルが高くなれば、生徒に出欠をとらせ、このような質問をさせるのも良いでしょう。私達の学校で何年か勉強してきた小学生は、これを簡単にこなします。毎月 United Kids Challege Book をやっているお陰で、英語の質問やフレーズをたくさん覚えているのです。

レベルの高いクラスでは、授業で教えたグラマー・ポイントを引用した疑問文を何題か黒板に書き、生徒にその中から選ばせることも出来ます。例えば、 “Who is the tallest in your family?”、”Do you have your own room?”、”Can your mother drive a car?”、”Do you have any brothers and sisters?” といった具合に。

私が強調したいのは、出欠をとるというのは見た目よりもずっと奥が深いという事です。そして、それは決して見過ごされてはならない事でもあるのです。先生 にとっては出欠を記録する為の方法ですが、生徒達にとってはウォーミング・アップ、或いは、英語のスピーキング・モードに入りやすくし、雰囲気を和らげる 為の手段にもなり得るのです。授業の最初に互いに簡単な質問をする事で、生徒達は元気がでますし、日本語世界から英語世界への移行に順応しやすくなりま す。出欠をとるという作業は、この目標を達成するための触媒となり得るのです。どうか、上手に利用して下さい。

Self Introduction Spotlight

by ヘリーン・J・内田

外国語での自己紹介をするというのは、わくわくする挑戦です。まず名前と年令を言いますが、さて、その後はどうしましょうか。絶対成功するテクニックを一 つお教えしましょう。これは、生徒の自信につながり、小さなグループでも大きなグループでも進んで自己紹介をするようになるだけでなく、目的の言語による 他人の自己紹介の理解にも役立ちます。

リトル・アメリカ メールオーダーで購入可能なセルフ・イントロダクション・カード(下敷)を使用します。このカード(下敷)のテキストは次の通りです:

Hello. My name is __________.
I’m ____ years old.
My birthday is __________.
I go to __________ High School.
I’m in the _____ grade.
My favorite subject at school is __________.
My worst subject is __________.
I belong to the __________./(I don’t belong to any clubs.)
There are _____ people in my family, my __________ and me.
My favorite singer/group is __________.
My favorite sport it __________.
My hobby is __________.
When I grow up I want to be a(n) __________.
I would describe myself as a __________ person.
I am happy to meet you.

まず生徒に鉛筆で空欄に書き込んでもらいます。内容が全て自分自身に関することなので、生徒は結構関心をもって取り組みます。書き込みが終ると、生徒は自 己紹介を先生に見てもらい、間違いを訂正してもらいます。訂正してもらったら、生徒同士ペアを組んで自己紹介の練習をします。カードを参照する時は視線を 下ろしても構いませんが、話す時は視線を上げて相手の目を見るように生徒に言います。ここで重要なのは、コミュニケーションをとるということであり、読み 方や暗記ではありません。また、練習をすればする程上達し、自己紹介の暗唱がどんどん自然になっていきます。

聞き役の生徒の役割は、相手の自己紹介を聞きとり、十分に理解することです。話を聞きながら笑う、相手の目をじっと見る、うんうんと頷くなどして目に見える反応を示してあげることは、話し手にとって大きな励みとなります。

このアクティピティーを何度も繰り返せば(授業の度に5分を5回程度)、授業の度に一人ずつ自己紹介ができるようになるはずです。一回目は生徒達が参考に できるように先生が自己紹介をし、モデル・フォーマットを示します。ちらちらセルフ・イントロダクション・カードを見ながら、ゆっくり、はっきりと話しま す。また、話しながら教室の左から中央、右へと目をやり、プレゼンテーションの間、生徒全員に話しかけるようにします。自己紹介が終ると、次のクラスから は生徒が一人セルフ・イントロダクション・スターとなることを公表します。そして、その生徒の名前を発表します。(こうすれば、その生徒は家で練習し、準 備することができます。)次のクラスではその生徒が発表し、残りの生徒達は聞き役になります。

生徒達はお互いに関心があり、それぞれが英語で話すのを聞くことができるので、このアクティビティーには熱心に取り組みます。また、テキストの意味を知っ ているので、辞書を使ったり日本語に訳したりしなくても十分理解することができるのです。発表をしている生徒にとっても、聞いている側にとっても大きな自 信につながるテクニックです。更にレベルを上げて、聞き役の生徒達から発表者に質問をするようにするのもいいでしょう。

授業を楽しく始める、あるいは終るための良い方法です。あなたも含めて、みんなが楽しく取り組めます。目的の言語を使って、生徒達とことをもっと知る素晴らしい方法なのですから。

Body Language in English

by ヘリーン・J・内田

どんな文化もほとんどが言葉の文化といえますが、言葉によらないコミュニケーションもいくらか存在しています。言葉によらないコミュニケーションの目的 は、会話に加わっている他の人たちにシグナルを送ることです。もし、そういった言葉によらないシグナルが、自分の文化では通用するけれども他の文化では通 用しないようであれば、それは誤解へとつながります。次にご紹介するのは、自然に英語が流れるのを手助けする体の動きやジェスチャーを、高校生に身につけ させるためのカルチャーポイントです。

  1. 英語を話すときは、立っていても座っていても、いつも背筋を伸ばす。
  2. 話している最中に指や手を口の前に持ってこない。
  3. 人と話すときは相手の目をじっと見る。
  4. 話を聞く時は、耳だけでなく、目も使う。
  5. 話を聞きながら、目を閉じて、首をかしげたりしない。
  6. ためらいながら話さない。(間違っても構いません。)
  7. つづりを言う時は手のひらに指で書かない。
  8. 握手するときは姿勢を正し、相手の目をじっと見て笑いながらしっかりと握手する。
  9. 握手したり、英語で話すときはお辞儀をしない。
  10. 指を指すときは、中指ではなく、人差し指を使う。
  11. 話す時は小さすぎず、大きすぎず、はっきりと、聞き取りやすい声で話す。(女性は声のピッチをあげる必要はありません。)
  12. ペアワークのときは、頭を下げて本を食い入るように見たりせず、本を軽く上げて相手の目を見ながら自然な体勢で練習する。
  13. フレーズを暗記しようとせず、あくまで自然にする。(暗記しようとすると、顔が緊張します。)
  14. 手で口を隠して友達とひそひそ話さない。(他の人に疎外感を与えます。)
  15. 自分を指すときは、鼻ではなく、胸を指す。
  16. わからないときは首を振るなどして、わからないことを伝える。ただ黙って、立って(座って)いることのないようにする。
  17. 先生や仲間に気をくばり、助け合う。
  18. 自信を持ち、落ち着いて行動する。
  19. 西洋の一番いい習慣を選ぶ。
  20. 英語で答える前に他人の意見を求めない。自分で考えなさい。

幼稚園クラスのテーマソング

by ヘリーン・J・内田

歌は、英語を話す環境にいることをポジティブに捉えるための、素晴らしい道具となります。音楽というユニバーサルな魅力を媒体として、一つの旋律が心地よい雰囲気をごく自然に作り出してくれるのです。

幼児クラスの場合、あなたとクラスを結ぶためのテーマソングを持つことを強くお勧めします。教室でこの歌が流れると、レッスン開始の合図になります。私の スクールでは子ども達は時間までロビーで待っているのですが、テーマソングが聞こえると、にこにこ顔で教室に駆けて行き、先生に挨拶をし、レッスンが始ま るのを待ち切れないという雰囲気になります。授業の終わりにも、「もう帰る時間ですよ」という意味で、同じ歌を流します。こうして教室に入るのも、教室か ら出るのも、いつもはずむようなテンポとそれにマッチした楽しい雰囲気に包まれて行われるので、ポジティブで、心地よい経験となるのです。

テーマソング選びは、あなたの性格や哲学を反映するものなので、楽しい経験になると思います。オーストラリアなら、”Waltzing Matilda” にしてもいいですし、アメリカ人なら、”Country Road” や “You Are My Sunshine” もいいですね。イギリス人なら、”London Bridge” はどうでしょう。日本人の先生は、ディズニ-の曲が好きかもしれません。例えば、”It’s a Small World” や白雪姫に出て来る7人の小人が行進しながら歌う”Hi-Ho”など。又、”This Old Man” や “If You’re Happy” といった子どもの歌も面白いです。挙げだしたらきりがありませんが、とにかく、この歌があなたとあなたの英語のクラスを象徴するようになります。そして、 子どもがいずれか成長し、その歌を耳にした時、あなたやあなたと過ごした英語のクラスのことを思い出すでしょう。

あなたの学校(教室)で留守番電話を使っている場合は、その曲をメッセージのBGM として入れることもできます。また、発表会などにも BGM として流せば、子ども達はリラックスしていつもの英語モードに入りやすくなります。

リトル・アメリカではミュージカル「王様と私」の挿入曲 “Getting to Know You”をテーマソングにしています。上に紹介したようなあらゆる場合にこの曲が登場します。幼稚園などの出張授業にも使っています。そこでは、子ども達 は半円になって並んで私達を待っています。私達は、カセットをテープデッキに入れ、歌が流れている間、その半円の周りを子ども達と握手し、”Hello” と挨拶しながら歩きます。授業の終わりにも同じことをします。BGM として曲が流れると、子ども達はまた半円に並び、順番に先生と握手を交わしながら、今度は “Goodbye” と言います。

このテーマソングの概念は、ちょっとした発想と準備が強力な媒体となり、生徒がいかにポジティブで楽しい気持ちであなたと、あなたが生徒のために創る英語のクラスに関るようになるかを示す一例です。

幼児クラス・カリキュラム・プラニング

by ヘリーン・J・内田

初めて幼児クラスを教える時は、カリキュラムの立て方がわからずに悩むものです。そしてわからないまま、結局何も準備せずにクラスを始めてしまうことがよ くあります。カリキュラムは、何も恐れ多いものではありません。生徒達が、ターゲットとする外国語に対する理解を深め、その言語によりよく反応し、その言 語で話し、歌い、交わることをサポートする為のものです。毎回のレッスンブランを作る基盤となるものです。しかし何よりもカリキュラムは、先生自身がもっ と優れた先生になる為のツールです。教え始めの時期に役立つ、いくつかの概念のアウトラインをサンプルとしてご紹介しましょう。

  1. Classification(Youngsters are naturally interested in identifying and classifying the universe around them.)
    1. The alphabet (capital & small)
      1. Reading in order
      2. Identifying at random
    2. Numbers
      1. Reading in order
      2. Identifying
      3. Counting
    3. Colors
      1. Identifying
      2. Describing
    4. Animals
      1. Zoo animals
      2. Farm & domestic
    5. Fruits
    6. Vegetables
    7. Body Parts
    8. Action Verbs
  2. Communicating
    1. Self-introduction
    2. Greetings
      1. Hello.
      2. Goodbye.
      3. How are you?
      4. I’m fine, thank you.
    3. Basic statements
      1. I like ice cream.
      2. I don’t like snakes.
      3. I can jump.
      4. I can’t swim.
  3. Activities
    1. Taking attendance
    2. Songs
    3. Games
    4. Flash cards
    5. Marches
    6. Poster reading
    7. Color hunts
    8. Dances
    9. Grab bag

年間、或いは、月間アウトラインを作る時には、成功例、失敗例を常にノートに書き留めておきましょう。そうしておけば、年度末にそれを基にした改定を行え ばようことになります。次年度は、その改定されたカリキュラムに則って新しいクラスを教えることができ、同様にして、それから先のクラスのカリキュラムも 更に改定していけばよいのです。行程は年々簡単になっていきます。経験を積むにつれて、あなたは、あなたのクラス共々、どんどん素晴らしい先生になってい きます。

幼児期の学習段階

by ヘリーン・J・内田

幼児の学習段階を表わす曲線は比較的予測しやすいものですが、子どもはそれぞれ、独自のペースで発達していくのだということを忘れてはなりません。幼児の 学習意欲というのは、大人からみれば、畏敬の念を抱くほどのものであり、それを養い、育てるのは先生(と両親)の役割です。我々が決してはまってはならな い罠、それは、子どもに時期尚早に、無理強いすることです。

3才児:自分で何でもやろうとし、年上の子ども達について行くのに一生懸命。クレヨンで絵を描くのを好む子もいる。小さなパズル遊びに興味を示し始め、グループで(先生の後について)歌ったり踊ったりするのが好き。原因と結果の概念がわかり始める。

4才児:運動能力が発達し、意欲的にパズルに取り組み、完成させることができる。色に興味を表し、自分の周りのものと関連付けて考えるようになる。歌ったり、踊ったりが容易くできる。仲間と交わることを楽しむようになる。

5才児:数えるという概念を理解し始め、少しずつ文字を書くこともできるようになる。仲間と交わることを楽しむようになり、その結果、グループ遊びや仲間から認められることが重要になる。又、協力することや、話し合ってものごとを決めることが可能になる。

一般的態度:危険な行動(走る)、反社会的行動(他の子どもが話している時におしゃべりをする)、或いは、無礼な態度に対して規制を加えることにより、大 人は子どもに責任をもって行動するよう促すべきである。決めたことについては、一貫した態度をとる。他の子どもと仲良く遊べたり、何かが上手にできた時に は、子どもを誉めてあげること。

文献:Newsweek, summer, l997

以下、子どもの外国語教育を進める上で役に立つ幾つかの項目を紹介します。

  1. ゆっくり、はっきり話す。
  2. 短い、簡単な単語を強調し、何度も繰り返す。
  3. 短い文を使う。
  4. 命令文を度々使う。(Come in, stand up, sit down, show me, give me, take off your shoes.)
  5. ジェスチャーを交えて話す。
  6. 子どもの英語にきちんと答える。(Yes, the apple is RED.)
  7. にこやかにする。
  8. 視覚を刺激する意味で、色鮮やかな教材を使用する。
  9. 雰囲気を作り上げ、授業にテンポを与え、歌ったり踊ったり、そして、ゲームのBGMとして音楽を取り入れる。
  10. 授業の終わりにできる簡単なゲームを用意し、数週間毎に別のものと替える。
  11. たまたまあなたよりも小さく、若いけれども、同じ人間として子ども達を尊重する。

教室から出る時に

by ヘリーン・J・内田

授業が終ると、生徒達はカバンを持ってドアの所で一列に並びます。先生はドアを開けて、最初の生徒と向き合います。先生は、その生徒自信に関わるような質問をします。例えば、When’s your birthday? What’s your telephone number? What’s your favorite sport? 等など。生徒は英語でそれに答え、先生はにっこり笑って、Goodbye / See you next time. と言います。そして、生徒はそれを繰り返して退室します。先生は同じように、次の生徒に別の質問をします。答えられなかった場合は、列の最後尾に行き、も う一度チャンスが与えられます。二度目は、その生徒に更に注意を払ってあげることができる訳です。そうして、皆にこにこしながら教室から出て行きます。

それでは、皆さんはこの方法をどのように活用できるのでしょうか。生徒数の少ない初級クラスの場合、生徒全員に同じ質問をすることができます。理想的には、その日に勉強したことを質問するのがベストでしょう。How old are you? I’m __________. 等など。退室時の整列は、生徒にとって、先生との一対一で関わるチャンスが得られるというだけでなく、その日の復習もできるということになるのです。又、最後の方に並んだ生徒は、質問を繰り返し聞くことになるので、自分の番になった頃にはすっかり自信がついています。

少人数のもっと上級クラスの場合は、(私達のように)色々な質問をすればよいのです。そうすればもっと範疇が広がり、生徒のやる気も起こさせます。勿論、質問は全てクラスで勉強したことの応用となります。例えば、Can you swim? Do you like yogurt? How many people are there in your family? Do you have a pet? 等など。

公立、私立学校等のようにもっと大きなクラスを対象としている場合は、アットランダムに生徒を当てて質問することができます。或いは、生徒が教室から出る時、五人毎に質問してもよいでしょう。先生に呼び止められた生徒は、特に気にかけてもらったと感じるでしょう。

このお別れの整列に要する時間は約一分。そして、先生が個人的に関心を持ってくれている、しかも自分は英語での一対一のやり取りができるのだと実感して生 徒達はにこやかに出て行きます。ロビーで待っている保護者の方も、自分の子供が楽しそうに、自信を持って先生と英語で話しているのを見ると、嬉しそうにさ れます。そうして、皆ハッピーな気持ちで家路につくのです!